減築改修工事着工

R5.9.15(金)[曇り/雨]

今週13日(水)より減築改修工事の現場
house-SK-Rが着工いたしました。

築45年の木造2階建て、無断熱の住まいを
いつもの耐震改修+断熱改修に加え、減築を行います。

こんな住まいって多くないですか?
↓↓↓
以前は、家族みんなで暮らしていた丁度良い大きさの住まいが、
子供達が巣立ち使わなくなった2階部分が不要になる…
時と共に建物は経年変化が進行し、
建物維持の為に使わない2階部分も含めた修繕工事を行う。

日々の生活も使わない2階に暖気が逃げたり…熱気がこもったり…
必要無い部分を含む余計な修繕費を払い…建物を維持していく
↑↑↑
今後益々増えるこんな悩みを持つ住まいって少なくないのでは。

でも、建築当時は、その世の中にあった考え方で、
多く流通していた材料で建ったわけで、
その住まいは、そこで暮らす家族のいろいろな思い出がつまった
素敵な住まいなんですよね。

子供が生まれて幸せすぎちゃった頃…
あぁ〜うるさいっ!やんちゃな頃…
口もきかないお年頃…
受験勉強…

子供の事だけじゃなく色々ありますよね…
誕生日…
出世したり…
泣いたり笑ったり…

いろ〜んな思い出の詰まった大切な家なんですよね。

だけど、性能や機能は、その建築当時仕様で
現代にはちょっとキツイ…

大きさもそう、今は大きい…
必要無い部分は減築し、
必要な部分だけを現代仕様に直すことができたなら、
思い出の詰まった家に快適に住まうことが出来るはず。

これからの改修工事は、耐震改修+断熱改修に加え、
必要な大きさにリサイズする減築も
長く快適に住まうには必要になってきますね。

初減築、不要な2階部分を撤去します。

S様、思い出の詰まった大切な住まいを
現代仕様の快適住まいにしますので
楽しみにしてください。


意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所
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伝建地区のお仕事 土の熱容量

R5.9.9(土)[小雨]

土曜とか日曜の小雨って、
時間がゆっくり進む感じがして好きなんです…

今週は、少しずつ、着々と施工の進む土蔵の現場監理。


〈竹小舞を施工〉

土壁の下地となる竹小舞(たけこまい)の施工が進んでおります。
竹小舞は、縦竹と横竹を1本1本、縄で縛って、
構造体と一体としていきます。

横竹は、柱にのこぎり状に刻まれた苆掛け(つたかけ)という部分に載せ、
柱と縄で縛ることで、構造体と一体とし、土壁の耐力を柱に伝え、
土蔵の強度が発揮していくのですが、
今回の土蔵は、長年の漏水によって、あるべき苆掛けがなくなっておりました。

伝建地区の保存修理としては、
“出来る限り、多くの古材を残し再活用する”
という絶対正義があるので、
新たにのこぎり状に加工した苆掛け部材を造り、
古材柱に添えて補強しました。

新しい柱に苆掛け加工をし、交換してしまった方が、
強度も出て、作業も簡単なのですが、そこは伝建工事…
出来る限り、歴史的価値のある古材を残し、
次の時代に引き継いでいきます。


〈鉄製の蔀戸〉
やはり蔀戸も長年の雨風による劣化が激しく
錆でボロボロになっておりました。

劣化部分を慎重に分解し、新たな鉄材と古材とを組み合わせて修理しました。

この現場の棟梁T氏は、大工だけど鉄の加工も溶接もできる凄い方!
T氏いつもありがとうございます。

続いて隣の土蔵

〈内部工事の進む土蔵〉

昨年度で保存修理工事としては、完了した土蔵、
本年度からは、内部工事が進んでおります。

桧材で造った内部階段。
素敵に仕上がりました。

この日、土蔵の2階に上がって感じたことは、
土の熱容量ってやはり素晴らしい!

この日の気温35℃、土蔵2階に上がるとひんやり…
日射が無いことも大きな要因ですが、
土の熱容量が大きいので、屋外の影響が内部に伝わりにくいのですね。
熱容量恐るべし…

湿度も土壁の吸湿性が影響してか、ベタベタ感はありませんでした。
今度、現場で実測してみようと思います。

土蔵は見た目も性能も素敵なので、
多くの人が出入りする用途として活用していけたら良いと…
楽しい可能性を感じた現場となりました。


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エアコンの顕熱比

R5.8.8.30[水](晴れ)

昨日(8.29)は、空調計画の勉強に都内へ…

世の中には、”顕熱”と”潜熱”っというものが存在し、
それらは繋がっていて、暑い寒いに大きく影響を与えている…

その顕熱潜熱をそれぞれに整理し、
住宅内の負荷を把握しなければ、適切な空調設計はできないようです。

まずは、2ヶ月前に熱エネルギーと湿気について理解するため、
“湿り空気h-x線図”の読み解きを教えていただき、
本日は応用編という事で、手計算での空調負荷計算を学びました。

講座中は、分かった気で聞いておりますが、
いざ計算してみるとわからないものです…
何度も何度も反復学習をし、数字やデータに慣れる事が大切なんですよね。

分かってはいますが…ね!

まずは早めに復習ということで、
講義で教えていただいたエアコンの顕熱比を
事務所のエアコンで実測し計算してみました。

エアコン機種:三菱RAS-RK22M
冷房能力:2.2kw
エアコンの吹出し口[実採寸]:0.655m×0.09m≒0.059㎡
風速[実測平均]:3.6m/s

上記より
0.059㎡×3.6m/s×3600≒764㎥/h
(吹出し口より1時間に764㎥の風を吹出しているエアコン)

エアコンへの吸込空気[実測値]
26℃/相対湿度56%/エンタルピー57kJ/kg

エアコンからの吹出し空気[実測値]
14℃/相対湿度80%/エンタルピー34kJ/kg

湿り空気線図にプロットして…
そんなこんな計算して…

顕熱3,820W
潜熱2,037W
顕熱比=3,820W/(3,820W+2,037W)×100≒65.22%

事務所のエアコンは、
冷却に65.22%働き、除湿に34.78%働く機器だということがわかりました。

住まいの顕熱比とエアコン顕熱比を合わせることが大切なんですって…!

まだまだわからないことが多く、日々勉強。
昨日の復習にて…ツッコミ御勘弁。


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ガレージのある平屋の住まい

R5.8.19[土](晴れ)

お盆中[8/14]、新規プレゼンテーション。
気に入っていただけたとの事で、設計監理の御依頼いただく事ができました。

今年1月にホームページよりお問い合わせをいただき、土地探しから関わらせていただく事、約半年…
土地探しからのお施主様は、土地が決まるまで1年以上かかる事が多く、長くて3年…なんて事もある中、こんなに早く土地が決まり、設計の依頼をいただけたのは初めてです。

売りに出ることが珍しいエリアで敷地を見つけたお施主様の引きの強さと、果敢な決断力に敬服した土地探しとなりました。


〈既存住宅解体後の現場〉
プランニングを行うにあたり、更地となった敷地を観ながら新しい住まいに思いを馳せます。

現場に行き、晴れの日…雨の日…朝日の差込み…駐車方法の確認…隣棟の窓…隣地の未来像…etc…などを確認して、そこでの暮らしを想像する…

バタバタした平日の朝…小雨の休日…夏の夕方…子供の夏休み…いつもの晩御飯…友人との食事会…冬の朝…ゲリラ豪雨…etc…

いろんなシチュエーションを想像しプランニングを行っております。

K様これから末永いお付き合い宜しくお願いいたします。
御近所さんですね。


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open house 29[sat]・30[sun]

R5.7.23(日)[晴れ]

今度の週末、7/29[sat]・30[sun]の2日間
完成見学会を下野市にて開催させていただきます。

一般の方限定、完全予約制にて開催させていただきますので、
下記まで御予約を宜しくお願いいたします。
御予約いただけましたら場所の詳細を連絡させていただきます。

【見学会のご予約】
創右衛門一級建築士事務所
mail:dai140610@gmail.com
tel  :090-7189-6171

【見学会参加へのお願い】
見学会は、施主様のご厚意で開催させていただきます。
施主様の”とても大切な住まい”である事を気にかけていただき、
見学会へ御参加ください。
御参加いただけることを楽しみにしております。


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伝建地区 土蔵のお仕事

R5.3.29(木)[晴れ]

本日、伝建地区の土蔵保存修理工事R5年度工事の契約と
昨年度修理完了土蔵の活用方法のプレゼンテーション。

幸せ者の私、数年前より江戸期、明治期の土蔵保存修理工事
2棟に関わらせていただいております。

土蔵の保存修理工事は、本当にお金が掛かります。
目ん玉が飛び出る程の修理費を掛け現代に蘇らせた蔵を
ただ治すだけでは駄目で、
修理後いかに有効に活用していくか、
どれだけ利益を出せるかが、
今後の課題であり、我々設計者に課せられた使命と考えております。

本日は、そんな重要なプレゼンテーションの機会をいただき
提案させていただきました。

結果はいかに…
楽しみです。


[修理工事の続く土蔵]


[昨年完了の土蔵/活用方法の提案]


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24日・25日は完成見学会

R5.6.23(金)[曇り]

明日6/24(土)・25(日)は、
自然光の住まい house-SAの完成見学会を
完全予約制にて開催いたします。

24(土)午前中に空きがございますので、
お時間ありましたら御連絡お待ちしております。

創右衛門一級建築士事務所
佐藤大介
dai140610@gmail.com
090-7189-6171


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今週の現場

R5.6.10(土)[晴れ]

最高の季節の中、昨年引き渡し物件、
house-A2の1年点検へ那須に行って参りました。

周りの木々に馴染むようアプローチ周辺に植えた樹木も
良い感じに育っており、一段と良い顔つきになりました。

内部も一部メンテナンスの必要な所はありましたが、
引き渡した時のままの綺麗な心地良い空間に一安心。

帰りにそのまま進行中の現場house-SAへ。


大谷石の壁が完了しておりました。
我が栃木県を代表する石、何とも言えな素敵な表情です。

テクスチャーより空間だっ!っと思って設計しておりますが、
大谷石を見るとテクスチャーも大切だな〜っと思います。

外壁のジョリパットも仕上がり低い佇まいが現れました。

田園に建つ自然光の住まいhouse-SA
間もなく完成です。

6/24(土)・25(日) 予約制にて完成見学会を行います。
詳細決まり次第UPいたしますので、
是非観にいらしてください。


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造作キッチン

R5.5.17(水)[晴れ]

自然光の住まいhouse-SAの現場では、
家具屋さん制作の造作キッチン本体が搬入されました。

流し下にゴミ箱設置用のスペースと、
その隣に食洗機設置スペース、
コンロ下はスライド式の棚を設け、
毎日使う、フライパンや鍋、調味料を収納する計画としました。

隠したいかどうかの機能は別と考えると、
扉を開ける閉めるの動作は、
無い方が断然使い勝手はいいと考える。

この行動は、他の収納にも言えると事で、
特に小学生に対しての片付けルールには
うってつけの考えに思います。

そんな考えで、今回は扉無しの造作キッチンとしました。

外部では、ジョリパットの吹付け作業が始まりました。
薄いグレーと濃いグレーの2色に仕上がります。

大工工事が完工し、6月完成に向けた仕上げ工事が順調に進んでおります。


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土地が決まる

R5.5.15(月)[雨]

昨日16(日)は、新規物件のヒヤリングを行いました。
新規と言っても、約2年前に別の敷地でプレゼンを終了し、
御依頼いただける事になっていたお施主様。

敷地条件に御納得いかず、他の敷地を御検討するも
中々条件が合わず、根気良く土地探しを続けてくださった結果、
以前より気になっていた敷地を売っていただける事になりました。

“意思あれば道あり”ですね。

過去、土地探しに何度か関わらせていただいていて、
すぐ見つかる事もありますが、
御納得いかない時は、妥協せずに根気良く探していると、
ある日突然”ここだっ”に巡り合うお施主さんを何度か見てきました。

今回もそんな土地探し物語だったように思います。

H様
これまた一筋縄では行かなそうでうが、後はお任せください。
これからの長いお付き合い宜しくお願いいたします。


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