エアコンの顕熱比

R5.8.8.30[水](晴れ)

昨日(8.29)は、空調計画の勉強に都内へ…

世の中には、”顕熱”と”潜熱”っというものが存在し、
それらは繋がっていて、暑い寒いに大きく影響を与えている…

その顕熱潜熱をそれぞれに整理し、
住宅内の負荷を把握しなければ、適切な空調設計はできないようです。

まずは、2ヶ月前に熱エネルギーと湿気について理解するため、
“湿り空気h-x線図”の読み解きを教えていただき、
本日は応用編という事で、手計算での空調負荷計算を学びました。

講座中は、分かった気で聞いておりますが、
いざ計算してみるとわからないものです…
何度も何度も反復学習をし、数字やデータに慣れる事が大切なんですよね。

分かってはいますが…ね!

まずは早めに復習ということで、
講義で教えていただいたエアコンの顕熱比を
事務所のエアコンで実測し計算してみました。

エアコン機種:三菱RAS-RK22M
冷房能力:2.2kw
エアコンの吹出し口[実採寸]:0.655m×0.09m≒0.059㎡
風速[実測平均]:3.6m/s

上記より
0.059㎡×3.6m/s×3600≒764㎥/h
(吹出し口より1時間に764㎥の風を吹出しているエアコン)

エアコンへの吸込空気[実測値]
26℃/相対湿度56%/エンタルピー57kJ/kg

エアコンからの吹出し空気[実測値]
14℃/相対湿度80%/エンタルピー34kJ/kg

湿り空気線図にプロットして…
そんなこんな計算して…

顕熱3,820W
潜熱2,037W
顕熱比=3,820W/(3,820W+2,037W)×100≒65.22%

事務所のエアコンは、
冷却に65.22%働き、除湿に34.78%働く機器だということがわかりました。

住まいの顕熱比とエアコン顕熱比を合わせることが大切なんですって…!

まだまだわからないことが多く、日々勉強。
昨日の復習にて…ツッコミ御勘弁。


意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所
https://souemon.net

先週の業務

先週(8/1〜)は、ちょっとバタバタな1週間でした。

〈写真1枚目〉
新規案件。
とある素敵な街に佇む店舗改修工事の現場調査。
スケルトンな2階部分!
木造校舎のような趣ある素敵空間!
オーナー様の街に対するお考え、業態の進展などビジョンが明確で楽しい打合せをさせていただきました。
その後、蒸し風呂の中、現調!
暑かったっ!
10月以降のOPENを念頭に進めてまいります。

〈写真2枚目〉
那須町のセカンドハウスの現場へ敷地周辺の確認と打合せ。
那須町は、涼しいはずっ!っと現場へ向かうと…そんな事は無く!
やはり暑かった!

ただ、さすが別荘地っ!

木の葉の擦れ合う音だけが響く、静寂の中、元気に茂った木陰が、直射日光を遮り、暑さを和らげてくれる何とも心地良い空間でした。 
先ずは、8月末に伐採、伐根からスタートです。

〈写真3枚目〉
宇都宮市の住まいhouse-SSの現場では基礎工事が完了し、外部の給排水配管が施工されました。
工場では、間もなく構造材の加工が始まります。

8月30日上棟。


何方か…vectorworksが使える方…御連絡ください。


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栃木市で建築見学

 今週は、ほぼほぼ栃木市におります。

写真1枚目
栃木市の中心地を流れる巴波川(うずまがわ)には毎年この時期に、気持ちよく風に泳ぐ鯉のぼり掲揚されています。
新緑に包まれるこの時期は、田んぼの水張りなど水辺が気持ち良いですね。
鯉のぼりの掲揚は5月17日まで。

写真2枚目・3枚目
地元の優良工務店、㈲伴工務店さんの新築現場を観せていただける事になり、お邪魔させていただきました。
静かな住宅街に、主張し過ぎない存在感で建てられた佇まいは、低く深い美しい軒を持つ平屋の住まいで、室内へ入れると、低い佇まいとは逆に、板張りの勾配天井で造られたダイナミックな空間が広がる素敵な住まいでした。
“開”と”閉”のバランスが何とも粋な設計に感化された月曜日。
案内くださった伴社長に感謝。

写真3枚目・4枚目
栃木市伝建地区内修理物件
[仮称]杉戸長屋
設計事務所・大工仲間と伝統的建造物保存地区内の歴史的建造物を修理し、貸したい方と借りたい方との橋渡しをし、地域の価値を高めることに貢献する目的で立ち上げた団体「かえもん暮らし」によって完成した物件。
5軒長屋として江戸時代に建てられ、時の流れの中で改修が繰り返された結果、3軒長屋の形状で未使用の状態で残されていた建物を3店舗が入居可能なテナント長屋として完成。
低い佇まいの素敵な建物となって現世に蘇りました。これからまたこの建物の新しい時が動き始めます。
工事前に伝建地区内での”商い”に興味が有る方を募り、見学会を開催した会もあり、2店舗の入居が決まり、残す1店舗も内見終了返事待ちの状態です。
歴史的価値の有る建物を修理し、時代の流れにあった利活用方法を提案し、活用してもらう事は、人の流れが生まれ、地域の活力、価値の向上になるはずです。
“古い街並み・建物”という宝物が街のあちらこちらに存在する栃木市の発展は何とも楽しみで、そこに関わらせていただける事に感謝感謝の週前半でした。


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