日射しの計画 G2の住まい

暑い夏から一気に寒くなった!今年はそんな秋でしたね。

そう…朝晩がめっきり寒くなり冬が近づき、太陽の日射しが恋しくなるこれからの季節。太陽を十分に住まいへ取り込んだポカポカのリビングでゆっくり本が読みたい。
いやいや…きっとマンガの大人読み…
そんな休日に思いを馳せ、現場打合せへ。

配置方向と太陽高度をシュミレーションし導光を検討した窓からは、北側の部屋まで十分に日射しが届いており、まさに計画通りの採光が確認できた。
今ぐらいの季節であれば、熱の放出の少ない住まいでは、日中十分に蓄えた熱は、外気温の下がる夜間でも心地良い室温を保ちます。それは、心地よさを確保しながら光熱費も抑える事が出来、快適で豊かな暮らしの手助けになると考えます。

写真2枚目
玄関。濃灰色の佇まいに桧の板が施工され、柔らかな印象になりました。
“濃灰[黒系色]と無垢材”相性の良い組合せです。

R3年1月末にopen house予定。


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G2の住まい 気密測定

本日(R2.10.8)小雨の中、高根沢町G2の住まい気密測定。
気密性能を表す相当隙間面積[C値]は、気密施工された現場に測定用機械(写真2枚目)で住宅内を負圧にし、如何に密閉された空間か隙間面積(c㎡)を測定し、その値を延床面積(㎡)で割った数値です。
C値が悪いと断熱材の性能が100%発揮されず、換気計画も成立せず、予定した住宅の性能がでません。
C値は、計算で求めたりする事ができず、実際の現場でしか測定できない建物性能で、如何に丁寧に気密施工するかがポイントになります。
本物件は、大工さん、断熱施工職方達のお力で目標のC値0.5c㎡/㎡をクリアする事ができました。
本日の気密測定で見えたブラッシュアップ箇所を今一度丁寧に補強し、よりC値の向上をめざし次の工程へ進めて行きます。
C値が目標値をクリアし、益々完成が楽しみです。


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庇が出来ました! G2の住まい 

高根沢町の住まいhouse-Kの現場では、建物の正面に計画した庇が完成しました。

〈写真1枚目〉
通りより小道に入り、直線約50mに位置する本敷地の建物正面。通りからも目立つ正面は、表顔として計画された意匠としたい。構造を検討し、建物角に窓を設け、特徴的な薄い庇で化粧したシンプルな窓で、表顔を計画した。
完成後に見ると設計や製作段階の工夫や挑戦の形跡が消え、何でもないただシンプルな造形だけが残る…そんな工夫が好きで、そんな事を考え設計した庇です。

そんな庇が大工さん、板金屋さんの技術のお陰で完成。

〈写真2枚目〉
リビング南面に設けた大きなFIX窓にガラスが入りました。
見える景色は変わらないのに、ガラスを通して見える景色は開口時とは違う景色で、素敵な室内空間ができました。

建物外観を意匠する事の一つに“窓の計画”は大切な事です。表顔、裏顔を決め、無駄な窓を省き、その窓の役割を考え、メリハリよく配置する事で素敵な佇まいが計画できますね。

来月上旬に気密測定を行います。
結果はいかに!


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G2の住まい 壁断熱材の施工

G2の住まいhouse-Kでは、壁の充填断熱材の施工が始まりました。

壁構成(外から内へ)
外壁〈ガルバリウム鋼板〉→通気胴縁→透湿防水シート→外張り断熱材〈フェノバボード〉→耐力面材〈EXハイパー〉→充填断熱材〈高性能GW〉→防湿気密シート→PB12.5→内装仕上材

↑上記の構成中、充填断熱材と防湿気密シートの施工工程。

断熱材の施工は、如何に断熱欠損をなくし、精度良く施工出来るかが性能向上の鍵。袋無しGWは細かな部分のカットが容易に行え作業効率が向上します

現場では、断熱材専門施工業者の3人が各々の役割に分かれ、効率良く精度の高い施工をしておりました。

ピタピタに施工された断熱材!今月末の気密測定が楽しみです。


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新築瑕疵保険の検査

高根沢町・G2の住まいhouse-K

新築住宅は、法に定められた保険に加入し構造上主要な部分と雨水の侵入を防止する部分について10年間保証しなければなりません。

本日は、その新築瑕疵保険に加入するための検査立会。
1時間程時間を掛け、柱1本1本、接続金物1ヶ所1ヶ所、防水部分…他、各所をとても丁寧に確認くださいました。

梅雨も明け、検査も合格し着々と現場は進行していきます。

写真1枚目
高さ、ボリューム、佇まい…
無駄な窓の無いファサード…良いバランスに仕上ってます。


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ディテールに拘る見えない努力

PinterestやInstagramなどで素敵な国内外の建築写真を見かけ、刺激をもらい感化され、自分の設計に上手く取り入れられないか模索する事が有る。

そんな見かけた写真は、大いにしてシンプルでスッキリしていて、上品で美しいが弱々しく感じる事が多く、どうやって造ったのか解らない!

そんな建築を造りたく思考錯誤し、あぁ〜でも無く、こぉ〜でも無く図面を描き納まりを考える。

“素敵な物”を”素敵にマネる”事は簡単ではなく、またそれを素敵に取り入れるには”素敵な感覚”が必要。

そんな事をチマチマ考えながら設計している…日々地味です。

今回もそんな写真に感化され戦いを挑む事にした。
結果、見えない部分に鉄骨部材を使う納まりに決定。
設計者の勝手な思考で考えた納まりに丁度良い寸法の鉄骨部材など世の中に存在する事も無く、勿論特注品を発注(写真1枚目)。

当事務所の鉄骨部材特注品といえば、鍛鉄作家の和田君!〈東原製作所〉
鍛鉄(ロートアイアン)が専門の作家さんで、店舗設計時に鍛鉄ドアノブやランプシェードなどを特注で依頼しています。
今回は鍛鉄作品ではありませんが、腕の良い和田君に依頼。
(当事務所、鉄は何でも和田君!)

昨日は、何度も工場にお邪魔していますが、入口に鉄のお化けがいた事に初めて気づきました(写真2枚目)。


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筋交いと金物

梅雨明けが待ち遠しい…
うだるような厚さが恋しい…

っと言いつつ暑い夏が来ると
“今日は暑いっ!”とか
“もう無理っ!”などとすぐに絶対!言います。

来週はそんな暑い夏がやって来ますね!夏到来楽しみです…

G2の住まいhouse-K現場監理 
本日は、筋交いや柱梁の構造部材を接合する時に使用する接合補強金物を確認して来ました。

阪神淡路大震災以後の法改正にて構造の仕口や継手に接合金物を使用し、耐震性を向上させることが規定されました。

各部の応力を計算し、それに応じた抵抗力に対し様々な金物を使い分け施工していきます。各柱に金物を指示した図面などを作成し現場に指示。またその図面通り施工できているかの第三者機関の”金物検査”なども行い丈夫な住まいが完成していきます。

第三者機関の検査は、設計者、施工業者と合せ3重チェックになり”うっかりミス”防止になるので重要な工程です。


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付加断熱 house-K


G2の住まいhouse-Kでは付加断熱の施工が進んでます。
付加断熱とは、通常柱間に設置される断熱材(充填断熱)の他に、さらに外側に断熱材を設置した断熱工法です。
充填断熱(柱間断熱)では柱や間柱などの木部分が熱橋と言われ、熱を通し易くなりますが、付加断熱を行う事で、熱損失が少なく熱橋の影響が緩和され、より断熱性能を高める事ができます。
G1(断熱性能を表す一つの指標)は、高性能の断熱材を選定し、サッシの断熱グレードを上げる事でおおよそクリア可能ですが、そこからG2に断熱性能を上げるにはこの”付加断熱”がボーダーラインになります。
またコスト的にもこの”付加断熱”がボーダーラインで、可愛く無い値段が出てきます!


〈写真2枚目〉
北面窓はトリプル硝子の窓(YKK/APW430)を採用。
コンセントBOXには、気密性確保の為にバリアーBOX(気密コンセントカバー)を設置します。


断熱材施工も気密性能も全て施工が命!
どんなに高価な断熱材を用いても施工がデタラメではお金の無駄っ!
↑上記ぐらいなら安価な断熱材をキッチリ施工した方がよっぽど性能はUPします。

現場を見ていると思います。
それぞれの”正義”を持った気心知れた職人の集まりがあってこそ”より良い住まい”は完成するのだと。
また、その”正義”は設計者にも当然必要だと自分に言い聞かすっ!
そんな現場が進んでます。

そして改めて思う。
“意匠”と”性能”の両立した住まい。
これからの住まいには益々必要ではないでしょうか。


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耐力面材 EXハイパー

雨ですね…
梅雨ですから…
この時期の現場はしょっぱい…

休日のしとしと雨は、時間がゆっくりで好きですが…

高根沢町の住まいhouse-Kでは、外部塞ぎの工事が着々と進んでおります。
“もっと地震に強く、火に強く”と書かれた虎の顔が描かれた材料…タイガーEXハイパーと言う商品名の外壁下地用耐力面材。硬質せっこう板に”高防水・高防カビ性能・耐火性・耐震性・高い透湿性能・施工性”を備えた耐力面材。
…言葉を並べるとなんだか完璧じゃんっ!
そうですね…コスパも良いし、今の所、当事務所には完璧な耐力面材ですね。
断熱材が欠損無くしっかり施工できる為、外部廻りの耐震性確保は、筋交い(斜めに入れる木材)ではなく、耐力面材を用いて耐震性能を確保しています。
高防水の材料なので、梅雨時期も助かります。


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G2の住まい 屋根断熱施工

G2の住まいhoese-K[高根沢町]
R2.6.27天井断熱材の施工


天井断熱材仕様:
垂木間充填にてフェノバボードt153〈t90+t63〉
熱抵抗値8.06㎡・k/w


今回の現場では初の試みで断熱材の施工と気密測定のみを行う専門業者に施工を依頼しました。そもそも断熱材の施工+気密測定だけをする方達がいるんですよ。ビックリじゃないですか!断熱材は通常大工さんが施工しますが、断熱材をピッタリ施工するのって大変なんです。

どんな高価な性能の高い断熱材を使ってもしっかり施工されていなければ無駄無駄無駄無駄!安価な性能の低い断熱材をしっかり施工した方がよっぽど住まいの性能は上がります。
っと言う事でそんな方々が居るのであれば是非是非施工していただこうとなるのは自然な事。

断熱材を施工し、その施工が適切か、気密測定し、数値と言う明確な結果として自らの施工精度を証明する!
カッコいいな〜

餅屋は餅屋!
その道のプロが集まりより精度の高い物を造り上げる。
余計な事をしない分、より本業の腕は上がるし、責任感も生まれる。
広く浅くより、狭く深く!
職人不足の将来、プロとして、匠としてこんな事も一つの道ではないでしょうか。

ワンランク上の住まいが完成します。

これからの時代、やはり“意匠と性能を両立した住まい”コレではないでしょうか!


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