店舗のお仕事

R6.4.15(月)[晴れ]

本日より宇都宮市の
とある店舗の改修工事。

もともとある無骨なヴィンテージ空間に
一味きかせていただくお仕事。

古材やヴィンテージ家具…
昔何度かやったな〜っと!
久しぶりで楽しみです。

たまにある住宅以外のお仕事。


意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所
https://souemon.net

 

木が反る!

R6.4.13(土)[晴れ]

昨日は、昨年お引き渡しさせていただいた
house-TTTに伺ってましりました。

お邪魔した理由は、良件ではなくメンテナンス…

外壁に張った無垢の木が、
反り上がる所が一箇所あり
メンテナンスに同席させていただきました。

原因は、水分をすった無垢板の膨張・収縮なのですが、
問題は、その水分が外からか?中からか?という事。

中からだと、漏水か!通気不足っ!
何れにせよ大問題。
反り上がった部分を綺麗に外し、
内部を確認した所、水濡れもカビも無く綺麗な状態だったので、
原因は、外部からの水分で有ることがはっきりしました。

軒は深く1,200掛かった場所ですが、
雨掛かり、地面からの雨跳ねなどによる
水分吸収と考えました。

板1枚(幅約10㎝)に対する伸び縮みは数㎜ですが、
何枚も並べば、それなりの動きになります。
その伸びが両端から押してきて、
壁面中心付近の材質の弱い部分で反り上がったようです。

是正方法は、大工さんと現場監督と相談し、
反り上がった板の裏側に
伸び縮みに対する遊び代を設けて
復旧する事としました。

無垢の板が動く事は理解してましたし、
過去にも外部に施工した事も何度もありますが、
今回のように反り上がった事は初めてでした。

その場その時の最善は尽くしているのですが、
時にこのような不具合が発生する事が正直あり、
その時は、最善策で対応させていただきます。

無垢の木って素敵なんですよね。
風合いと美しい木目による素材感、
経年変化による楽しみ、
温かみと風格ある存在感。

その反面、
板ごとのばらつきや
割れ、反り、ねじれなど、個体差も大きく
扱いが一筋縄ではいかない材料。

それでも“木”が欲しいんです!
木の質感が好きなんです!
わかっていて採用してしまします。

そんな魅力的な材料ですね。

木がお好きな方は、
是非、無垢の木をふんだんに使って
住まいを建てて欲しいと思います。


そんな自然素材で造られたhouse-TTTは、
昨日も素敵な住まいでした。

久しぶりにお会いした
奥様との会話が楽しかった…
建築前、建築中の打合せを思い出し
なんだか嬉しくなった一日。

いい日だったな!

TTTc様、お手間お掛けしますが、
引き続きよろしくお願いいたします。


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ここ最近のあれやこれ…

R6.3.27(水)[晴れ]

昨日26(火)は、年始に提出した
予算オーバーの御見積りについて、
お施主様と2回目の打合せをさせていただきました。

1度目の打合せは、現状の金額をお伝えし、
面積の縮小や、仕上げの変更でのCD案を説明し、
性能面では決して下げたくない事をお伝えしました。

その2日後に借入額を増やす事にしたとの
メールをいただき、昨日2度目の予算打合せとなりました。

“我慢して建てた住まいで暮らすより、
気に入った住まいで暮らしたいんです”っと…

お施主様ご家族にとって、
住まいの設計とは、重要な役割を担っていることは
重々承知しておりますし、
いつもそのつもりで設計をしておりますが、
改めて身の引き締まる打合せとなりました。

本日より図面修正に取りかかりましたので
K様、工事契約、着工までいま暫くお待ち下さい。

そして、いろいろあった2週間でした…


〈新規物件の現地調査〉
スパン10mの木造倉庫の御依頼

時代は、木造化の波が来ております。
中規模とまでは言いませんが、
木造大スパンをやりたいと思っていた所に、
10mスパンの話…
楽しみです。

住宅にも応用できるスキルになります。



〈見積もり提出〉

とあるお店の改装工事
見積もり金額に御納得いただき4月後半に着工します。



〈ショーケースのディスプレイ作業〉

伝建地区、土蔵建物内の展示スペース工事
大工さんと一緒にディスプレイ作業。
いい感じに仕上がりました。



〈宮城へGO 津波よって破壊された元交番〉

2日間、全国青年委員長会議にて宮城県へ行って参りました。

すでに青年ではありませんが、
建築士会青年委員長を仰せつかっており、
学びと刺激の場に参加して参りました。

1日目は、女川町へ伺い
3.11の津波被害で全てを失った町の
復興への具体的な取り組みについて、
女川町復興連絡協議会事務局長より話を伺いました。

災害に備える…やはり住宅もまずは耐震等級3ですよ。

2日目は、まさにただ今興味津々な”木造・木質化”について、
CLTや縦ログ工法など
全国の同世代建築士の取り組みについて学んで来ました。

凄い同世代が居るもんだっ!
刺激いただきました。

 



〈主催としてみやJOY2024けんちく博の開催〉

R6.3.24(日) ライトキューブ宇都宮にて
建築士会主催のイベント”みやJOY2024けんちく博”の開催。

栃木県の建設業に関わるさまざまな団体が一同に集結し、
建築にかかわる体験ができるイベントを開催しました。

来場者数約7,000人の大成功イベントとなりました。

写真は、参加者みんなで作った
“LRTがあるまちづくり”のジオラマ

なんともバタバタな2週間でした。


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工事完了

R6.3.2(土)[晴れ]

昨日、栃木市伝建地区の現場にて、
sign工事の立会いをして参りました。

栃木市屈指の旧家の家紋は、
当然由緒ある家紋。
事の始まりは後醍醐天皇…

長い歴史のある家紋を
通りから薬医門越しに屋敷内を望んだ時、
土蔵の奥から家紋を映し見せたい…
そんな思いより内部空間を提案させていただきました。

sign工事のI氏のお力で、
構想通り良い感じに仕上げていただきました。
遅い時間までありがとうございました。


〈浮き文字、鉄板切抜きサイン取付〉

職人さんとの相性って必要。
どれだけ図面を書いても
最後は作った方のセンスが出てくる。
細部の納め方や色味など、
大なり小なり、作家的な部分が
職人さんの手仕事に現れる。

手癖なのか、”センス”と言われる部分なのか、
“好きずき”なだけか…

だから言葉が合う方との仕事は、
100を言わずも感覚がわかり楽しくズレなく事が進む。
それが”相性”の一つだあることは間違い無い。

昨日は、そんなことを感じた楽しい現場でした。

栃木市岡田記念館2号館、今春4月よりopen予定。
江戸時代より残る歴史的資料を観ることができまますので、
御興味有りましたら是非いらしてください。


入り口付近に設けたイサム・ノグチ/AKARI/33N
良い選択が出来たと思います。


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新しい住まい

R6.2.10(土)[晴れ]

先週の事。
新しい施主様と当事務所にて顔合わせをいたしました。

“新しい”と言っても見学会へお越しいただいたり、
イベントへ参加してくださったりの
2度程面識のある御夫婦。

私の自宅兼事務所を観ていただきながら
今後世の中は、エネルギー価格の上昇を続け、
暖房にかかるエネルギーを如何に抑えていく事が
大切な家族を守る家に備える大きなポイントになり、
それには、断熱性能を高める事が最も効果の高い方法で、
新築時が一番費用対効果が高く、
生涯にわたり効果を発揮するものですよ
っと!

“当たり前”だけど、
凄く重要な事で、そして最もシンプルな
話しをさせていただきました。

そんな話をしながら、軽くヒヤリングのようなお話し…

当事務所に来ていただけるお施主様はみなそう、
そろって自分のスタイルが有り、
そしてちょっと変わっている…

今回のお施主様も会話の中で、
〈お施主様〉:「リビングって必要ですか…
         無くてもいいと思うんですよね!」

〈私の心の声〉:ほら出たっ!
またちょっと違う人っ!(いい意味です)
↑↑↑
っと思いながら、
そうそう私のいつものお客さんっと嬉しくなりました。

改めて、ヒヤリングの日程を決めその日は終了。
どんな住まいができるか楽しみです。

M様
当たり前の重要な事を
よりシンプルに設計をすすめて参ります。
これから長いお付き合いよろしくお願いいたします。
楽しみにしてください。

話は変わり、
断熱等級の数字をあらためて検索してたら、
LIXILのサイトで以下のようなイラストを発見。

一番右絵の “これからの家” の所が
“HEAT20 G2” になってました。
現在の世の中の家は、
中絵の “今の家” にもなってないような気がしますが、
国や企業はこんなイメージなんですね。

G2がスタンダードで最低性能になって行くって事です。
やり方は色々あるとは思いますが、
性能的にも価格的にも
大きく違うのは付加断熱するかって所ですね。

サッシの性能を上げて計算すると付加断熱無しでも
G2になる場合もあるようですが、
熱橋などを考えると、
数値だけのそういう事ではないですよね。

これからの新築物件は、
付加断熱無しはないって事だと思います。


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気密測定

12月27日(水)[晴れ]

無断熱だった減築リノベーションの住まい
house-SK-Rでは、本日気密測定を行いました。

結果は目標達成の0.5㎝2/m2

築45年、無断熱だった住まいの改修工事で
良い結果を出していくれた大工さんに感謝です。
Kさんいつもありがとうございます。

施主のSさん御家族、絶対に良い住心地になりましたよ!
引っ越しを楽しみにしてください。


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パースのようです…

R5.12.11(火)[曇り]

栃木市嘉右衛門町にある岡田記念館土蔵修理の現場では、
資料展示用の什器工事及び内部照明工事が間もなく完了します。



[照明工事が進み点灯]

無垢材と土壁の空間に桧材の什器が照明に照らされ素敵な空間になりました。
建築パースのような写真ですが、実空間の写真です。

安政5年(165年前)に建てられた土蔵が
多額の費用をかけ5年間の保存修理を終え、
展示スペースとして新たな用途を得て時を刻み始めます。

どんな高価な建物でも大なり小なり維持管理がなければ
健全な建物を保つことはできません。
適切な維持管理をしながら、
今後165年この土蔵が残存する為には、
残す価値の有る…愛される…建物でなければ、
適切な維持管理をしてもらえなくなります。

伝建地区に保存価値の有る建物の所有者さんは、
本当に維持管理に苦労されていると思います。

まずは、人の出入りの多い展示スペースとして、
利益を生んでいただき所有者さんに愛していただきたい…
そんな想いで設計をさせていただきました。

残す工事はsignのみ。
完成が楽しみです。


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天井断熱材ブローイング工法とイベント案内

R5.11.30(木)[晴れ]

減築リノベーションの現場 house-SK-R

無断熱だった築45年の住まいを
2階を撤去する減築工事、耐震改修、断熱改修を行っております。

耐震改修の際に断熱改修を行う事は、
解体工事の合理性からもとても理にかなっている。
それでも、どこまで解体するかは
工事費用や工期に返ってくるので頭が痛い…

そんなこんなを考えながら今回は、
天井の断熱材にグラスウールのブローイング工法を採用。
工期短縮ができる上に気密性能を含む施工精度が向上する
ブローイング工法は良い選択となりました。


〈天井断熱材吹き込み状況〉
良い環境の新しい生活に喜んでいただける事間違いなし!


〈南面に大きく設けた造作FIX窓と樹脂のテラス戸〉
採光を考慮しつつ意匠性も大切に…必要な事ですね。
テラス屋根を設けて日射遮蔽対策を行います。

S様もう暫く楽しみにお待ち下さい。


今週12月3日(日)は『ハピケン展 Winter』
“自然と家具とワインを。亀田屋”にて開催。

今回は、ゲストスピーカーに全国で子育て講演会や講座を開催している
粂井優子さんをお招きし、
“「住まい」と「暮らし」のエンリッチメント”をテーマに
セミナーとワークショップを通して、
我々設計側とお施主様のエンリッチメントをお伝えしたと思います。

エンリッチメント = 相乗効果

粂井優子さんの著書
「見えない学力が身につく 勉強よりお手伝い」を読んだ個人的感想は、
もっと早く読めばよかったっ! です。
子育て中の方も、住まいづくりをお考えの方も
是非聞いていただきたい内容です。

“住まい”って結局 “物” でしかないな…
家族が毎日毎日生活する箱は、“幸せ” にはとても大切で重要な要素ですが、
住まい(箱)だけでは幸せにならない…そんな事も想います。

ハピケン展 Winter 2023
「住まい」と「暮らし」のエンリッチメント
https://hapi-ken.com/hapi-ken2023_winter


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展示用内部工事

R5.10.20(金)[晴れ]

栃木市嘉右衛門町にある岡田記念館土蔵修理の現場では、
資料展示用の什器工事及び内部照明工事が進んでおります。

1573年よりこの地に移りみ、
1689年[元禄2年]には陣屋が置かれた
岡田家には、大変多くの貴重な資料が残り、
それらの資料を展示する為の内部工事が進んでおります。


[塗装工事]
木部:桧材・シナベニヤ
   リボス/カルデット(クリア)塗り


[什器B]
十手や木製手錠など代官関連を展示予定のスペースです。

可動式腰高什器/桧材+リボスカルデット(クリア)塗り。
本日[10/20]硝子が付きました。


[什器A]
鎧や火縄銃、槍や刀を展示予定のスペースです。

固定式什器:桧材+リボスカルデット(クリア)塗り
      一部シナベニヤ+水性塗料(濃灰色)塗り
硝子:透明8㎜


[AKARI/33N]
入り口付近にAKARIシリーズのペンダント照明を設置。


[AKARI/33N]
箱も好きです。AKARIシリーズ

来月からのsign工事を残し内部工事終了。


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減築 雨に降られず屋根完了

R5.10.2(月)[晴れ]

減築リノベーションの現場 house-SK-R

天気に恵まれ、2階部分解体が完了。
既存1階屋根を全て残し、2階部分を撤去 →
2階があった所に新規の屋根を造り →
ルーフィング(屋根の防水シート)を敷き屋根下地完了。

雨に降られずに新しい屋根を造ることが出来るか否か…
現場の段取りの良さが光る完璧な工程で、
減築現場の最大の難所をクリアする事ができました。

これで一先ず一安心…
いつだって完璧な大工のK氏、今回もありがとうございます。


[平屋となった減築後の佇まい]
低い佇まいが素敵です…


[減築前の佇まい]

今回の減築計画では、解体処分をなるべく抑え、予算削減を試みた。
解体をしてしまえば、造る事は容易になりますが、
そこを何とか既存部分を残し、新増部分とうまく繋げる努力をします。

厚みを合せる部材や手間が増えたりするのかもしれません…
壊してしまった方が手っ取り早いかもしれません…
でも今回はこの方法でやってみます。


[屋根部分]
既存2階床や既存屋根を残します…
その分、厚み調整材とその手間が増えました…

既存2階床は、しっかり造られていたので、
残す事で水平剛性が確保され、ゴミも減る良点もありますね。

初の減築物件…
減築は、建築費の高騰や人口減少などの時代背景を考えると、
今後の改修工事には必要な工事になるかもしれませんね。
今回で経験値を1つ積む事ができました。

まだ終わってませんが、後はいつもの耐震改修と断熱改修です!


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