R6.7.31(水)[晴れ]
一昨日、ついに超えてしまいました…佐野市41℃…非常にまずいのではないでしょうか…昨日の気温も38℃。本日宇都宮市の予報34℃に今日は少し楽だな…と思った自分に恐々としてしまいました。
私が身近に焦るのは電気代
この先、エネルギーの高騰は避けられず、地球は沸騰していくとなると未来の子供達の生活は?電気代は払えるのか?と…我が家の中2の息子が自分で電気代を払うであろう10年後の日本の平均気温は+1.5℃と想定されており…平均ということは+3℃の日もあるのかも、その日の佐野市はきっと44℃…宇宙服のような全身覆われた空調服でしか外は歩けないかも…そんなの着て建築仕事はできないな…作業は夜か??昼間はみんな睡眠薬を飲んで睡眠を取り…夜、活動をはじめる…?騒音問題か…?昼間の活動は、宇宙服のような空調服…冷却ファンの熱が排熱され、また地球を沸騰させて…あれ、外出するだけで電気代かかるな…いやいやそれは小型太陽光で賄えるから電気代かからないか…あんなことやこんなことを考えてしまいました。
何かで見たのか、耳にしたのか忘れてしまいましたが、多くの人達が“100年後の未来”を想像すると、車が空を飛んでいるとか、一家に一台ドラえもんだとか、明るい幸せな未来を想像するようでうが、10年後の未来を想像すると、物価が上がっているとか、温暖化だとか、ネガティブな想像をするようです。10年後があっての100年後なのですが、なんだかわかる気がしてしまいます。
10年後56歳…まだ電気代を払っているであろう私は、快適にくらしつつ安価な電気代がいいなと願うばかり…何の話だかわからなくなってきましたが、地球温暖化や地球沸騰化と言われてもピンっとこないのであれば、自分の払う電気代に置き換えてみてはいかがでしょうか。エネルギー高騰が止まらないのは確実なことですから、まずはエネルギー消費量を削減する考えは必須ではないでしょうか。もちろん我慢の削減でなく、快適前提の削減です。
それが5人…10人…100人…1000人の人達と増えていけば地球も救われるのですが…そんな上手くは行かないでしょうから自分の為、家族の為にと意識だけしておいてもいいのではないでしょうか。
地球温暖化防止や持続可能エネルギーの観点から私の仕事で貢献できるであろう一つの要素として“自然素材の利用”があります。構造部材や内部仕上げ、建具等様々な所に木材をはじめとした自然素材を使うことが多いのですが、最近要望が増えたと感じる杉無垢板の外壁について私の所感。
そもそも“自然素材利用は地球温暖化防止や持続可能エネルギーに貢献できる?”
二酸化炭素吸収に森林が重要とか…
その森林を育てる必要があるとか…
里山は持続可能エネルギーとか…
etc…
貢献できているようです!
詳しくは、多くの方が解りやすくネットに書かれていますのでは検索してみていただくとして…杉無垢板の外壁は、素敵な素材ですので気に入った方は、長所短所を理解いただき是非是非ご採用してください。
【無垢板張り外観について私が思う長所】
①
最大の長所は素材感!趣ある姿に変わって行く経年変化を含めた無垢板の素材感!これに尽きます。一つとして同じ物の無い本物ならではの素材で仕上がった外観は唯一無二の美しい佇まい。お好きでしたら是非是非採用いただきたいっ!そんな一品です。
②
次に部分張替えが可能なこと。部分取り外しを考慮した方法で施工をしてあれば、1枚から張替えが可能です。敷地周辺状況や建物形状によっては、板の経年変化に差が出ますし、変化し易い場所も把握できます。全面張り替えではなく、劣化した所だけ張替えることが出来るのはコスト的に大きなメッリトでしょう。
将来を考えた施工方法が…重要です。
素材感が好きでしたら上記2つのメリットだけでも十分な選択要素ですね。
③
地域産木材利用で補助金がもらえる。
【短所】
・木が反る
・カビ発生の可能性
・蟻害の可能性
でしょうか。
↑上記短所は、他の外壁材でもメンテナンスは必要と考えると無垢板だけの短所は“気が反る”ことぐらいでしょうか。
軒を出し雨掛かりを少なくする
反ること前提の工夫をする
植栽接触など周辺環境を整備する
風通しの良い外構planとする
定期的メンテナンスをする
等適切な方法、計画で施工すれば問題ないことです。
現に木の柱、木の壁で出来た寺社仏閣などはありとあらゆる地域で現存していますし、メンテナンスされていない古民家などでも無垢板張りの外壁も朽ちることなく残っている建物も良く見かけます。適切なメンテナンスさえすれば何の問題も無い素敵な素材です。
ただ、個人的所感ですが以下ようなことは感じることがあるかも…
新築の頃は、綺麗な建物に雨が当たり変色していくのが汚れいくように感じる?…他が綺麗なだけに気になる?しかも外壁全体が均一に変化していく訳ではなく、初めの頃は地面付近だけがグレーになって行きますので、築3年〜5年頃は汚く感じてしまうかもしれません。数年経ってば均一にグレー色になれば素敵な趣になってきますが…一時期はそんな風に感じてしまうかも。
そんな変化の過程も楽しめるといいのですが。
少し色のある塗料で着色すると“汚れ感”は軽減されますが、白茶ける感は出ますので一長一短とも思います。じゃ〜どっちがいいの?それは“好き”でいいのではないでしょうか。
何でもそうですが、どの観点から見ても100点満点で完璧な物って存在しないと思います。“自分の好き”が100点満点と思います。経験より助言もできると思いますので“好きを”相談させてください。
一つ
相手は手強い自然素材で、本物の“木”である事は心に留めておいてください。時に小悪魔ちゃん板が存在するのも事実…私設計の物件でも手直した経験もありますので、しっかりした知識と実績のある施工店にお願いすることをお勧めいたします。特に高気密高断熱であれば要注意。失敗談もお話できますので御相談お待ちしております。
当事務所での外壁板張りの事例としては、軒下空間などの一部によく採用して来ましたが、昨今では全面張りの要望も増えてきました。
↓↓↓ 過去事例の一例 ↓↓↓
本年は全面無垢板張りの予定が多くあります。
これからの全面無垢板張り物件の予定
・10月頃着工予定:木造中規模ワークスペース/全面を杉板下見板簓子張り/クリア塗装
・年内着工[私の希望]:インナーガレージのある住まい/焼杉縦張り押縁仕上
・提案中一戸建ての住宅(契約出来てません)/杉板縦張り押縁仕上げの住まい
どれも着工前から完成が楽しみな物件です。
そして現場報告
インナーガレージのある住まい house-KH
天気も恵まれコンクリートの打設が完了しました。
明後日(2日)より土台敷き
来週7日上棟となります。
意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所
https:souemon.net