噂通りの凄い奴

R7.7.24(木)[晴れ]

本日は35°の猛暑日、
夏!大好きですが、
現場にはかなりきつい気温ですね…

高気密高断熱住宅の現場では、
屋内作業は、まだましだとしても
湿度、屋外作業等、きつい季節です。

夏は十分に余裕を持った工程が必要だと感じますね。


宇都宮市の住まいhouse-MTでは、
外壁の八溝杉押縁張りが完了しました。
押縁の凹凸が壁面に陰影を作る素敵な表情の外壁になりました。


今回、八溝杉の固定に
WURTH(ウルト)社の木製外壁用ビス
ASSYプラスA2ビスを使用しました。


 
こちらのビスは、
下穴不要、木が割れない、頭が小さく目立たない等々、
一度使うと他のビス、釘はもう使えない!
何て良い噂をかねがね耳にしておりました。

その凄ビスは、
どうやら噂通りの凄い奴だったようです。

“だった”とは、
実際に施工した大工さんがそう言っておりました。

下穴開けなくても木が割れないので
その分手間が減り作業効率も良く、
ビスなので木にしかっり食い込み個程度も良いとの事。

ステンレスのビス頭も小さく目立たないのですが、
特殊形状の頭溝も粋ですね。


続きまして…
オーダーメイドならではの
大工のひと手間自慢です。

木材は、一般に流通している規格の長さがあります。
特注で長い材に加工してもらう事も可能ですが、
それはとても高価な材になってしまいますので、
一般流通材を工夫して使います。

今回選定した外壁材(八溝杉)は
4mの長さで流通しており、
2階建ての建物だと
縦に張っても、横に張っても
どこかに繋ぎ目が出るものです。

今回は縦張りなので高さ方向に繋ぎ目が出来ます
↓↓↓


そんな繋ぎ方で大工の工夫とひと手間…

①繋目をずらして目立ちにくくする工夫
既製品のサイディングなどは、
繋ぎ目の線が揃っているものが一般的で、
是非、世の中の建物を気にして見てみてください。
繋ぎ目が揃っているのと揃っていないのは
どちらがお好みでしょうか。

②繋目は外側に斜めにカット、形状工夫で水は外に!
建物を守る工夫です。
斜めカットは完成するとわからない見えない努力ですが、
水は高い方から低い方へ流れるのが自然の摂理、
長い間に差が出るひと手間です。

③出隅角の納まり(設計側のひと工夫)
繋ぎ方と同様に出隅の納まりは、
佇まいには重要な要素です。
世の外壁材には“コーナー材”なる出隅専用の部材が存在し、
このコーナー材は効率重視にはとても良い物ですが、
意匠性とは相反する要素が多い部材です。
↓↓↓

出隅も他の外壁面と同じように見せるために
特別にL字加工して納めます。

細かい拘りを積み重ね建物を造る
「神は細部に宿る」ですね!

そんな手間の掛かる作業も
当たり前に行う大工さんと住まい造りが楽しい。

中には、きっと“面倒”っと思うこともあるでしょう。
だけどそこは大工としてのプライドが妥協を許さない!
真の玄人。

誰にも見えなくなる所から
見える所まで拘って住まい造りをしております。


意匠と性能の両立した住まい…
創右衛門一級建築士事務所
http://souemon.net