木が反る!

R6.4.13(土)[晴れ]

昨日は、昨年お引き渡しさせていただいた
house-TTTに伺ってましりました。

お邪魔した理由は、良件ではなくメンテナンス…

外壁に張った無垢の木が、
反り上がる所が一箇所あり
メンテナンスに同席させていただきました。

原因は、水分をすった無垢板の膨張・収縮なのですが、
問題は、その水分が外からか?中からか?という事。

中からだと、漏水か!通気不足っ!
何れにせよ大問題。
反り上がった部分を綺麗に外し、
内部を確認した所、水濡れもカビも無く綺麗な状態だったので、
原因は、外部からの水分で有ることがはっきりしました。

軒は深く1,200掛かった場所ですが、
雨掛かり、地面からの雨跳ねなどによる
水分吸収と考えました。

板1枚(幅約10㎝)に対する伸び縮みは数㎜ですが、
何枚も並べば、それなりの動きになります。
その伸びが両端から押してきて、
壁面中心付近の材質の弱い部分で反り上がったようです。

是正方法は、大工さんと現場監督と相談し、
反り上がった板の裏側に
伸び縮みに対する遊び代を設けて
復旧する事としました。

無垢の板が動く事は理解してましたし、
過去にも外部に施工した事も何度もありますが、
今回のように反り上がった事は初めてでした。

その場その時の最善は尽くしているのですが、
時にこのような不具合が発生する事が正直あり、
その時は、最善策で対応させていただきます。

無垢の木って素敵なんですよね。
風合いと美しい木目による素材感、
経年変化による楽しみ、
温かみと風格ある存在感。

その反面、
板ごとのばらつきや
割れ、反り、ねじれなど、個体差も大きく
扱いが一筋縄ではいかない材料。

それでも“木”が欲しいんです!
木の質感が好きなんです!
わかっていて採用してしまします。

そんな魅力的な材料ですね。

木がお好きな方は、
是非、無垢の木をふんだんに使って
住まいを建てて欲しいと思います。


そんな自然素材で造られたhouse-TTTは、
昨日も素敵な住まいでした。

久しぶりにお会いした
奥様との会話が楽しかった…
建築前、建築中の打合せを思い出し
なんだか嬉しくなった一日。

いい日だったな!

TTTc様、お手間お掛けしますが、
引き続きよろしくお願いいたします。


意匠と性能の両立した住まい…
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open house 29[sat]・30[sun]

R5.7.23(日)[晴れ]

今度の週末、7/29[sat]・30[sun]の2日間
完成見学会を下野市にて開催させていただきます。

一般の方限定、完全予約制にて開催させていただきますので、
下記まで御予約を宜しくお願いいたします。
御予約いただけましたら場所の詳細を連絡させていただきます。

【見学会のご予約】
創右衛門一級建築士事務所
mail:dai140610@gmail.com
tel  :090-7189-6171

【見学会参加へのお願い】
見学会は、施主様のご厚意で開催させていただきます。
施主様の”とても大切な住まい”である事を気にかけていただき、
見学会へ御参加ください。
御参加いただけることを楽しみにしております。


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気密測定

R5.4.26(水)[雨]

今週、4.24(月)にhouse-TTTの気密測定を行いました。
結果は、0.3㎝2/㎡にて目標クリア。

前回、約一月前のhouse-SAの気密測定に続き、
レシート無しの新型測定器にて、モニターのみでの結果確認。
しかもグラフ画面の撮影忘れ…
グラフ画面には、”決定係数R2″も表示されていたのに
撮り忘れてしまった…

R2=0.998ぐらいだった記憶が…

新型器と読んでいるこの測定器は、
測定結果の改ざんができない事と
“決定係数R2″が表示されるようになったと
教えていただいた。

決定係数R2とは、0.98以上がOKで、
以下だと再測定をする必要がある数値で、
どのくらいその結果が正確な値かを表す数値だそうです。

“改ざん”できるかどうかは、
どうせ改ざんしないので気にしませんが…
決定係数は気になりますね。

今後、毎回この測定器になるとは限りませんが、
新型は良い機能が備わる物ですね。


[浴室からの景色]

素敵に完成しました。
お施主さんが、『佐藤さん是非一番風呂でっ!』って…
涙出ちゃいますよ…

Mさん!絶対に1番には入りませんが…
図々しくお言葉に甘えて、入らせていただきたいと思います。

7月完成。
7.22(土)・23(日)で完成見学会を予定、
入浴はできませんが、素敵な浴室を観に来てください。


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先週の現場

R5.4.3(月)[晴れ]

先週の業務。

自然光の住まいhouse-SA
木工事が進み、天井と軒天の板張り完了しました。
板張りの内部天井から間接照明部の天井へ1段下がり、
軒天板張りへ続く納まりが綺麗に仕上がりました。

4月末で木工事完了予定、
棟梁Iさんもう少し宜しくお願いいたします。

[house-SA LDK]

減築の相談
子供が成長し、何年も使われる事がなくなった2階の減築。
それに加え、耐震補強と断熱改修を行い、
今の生活にあった快適と安心を備えるための相談。
“家族で過ごしたいろいろな想い出のつまった住まい”
という事を常に意識し、プランを提案したいと思う。

4.1(土)・2(日)
森を望む雨端の住まいhouse-TTT
土日の2日間、外壁と軒天に使う板を施主様御家族と塗装。
杉材に自然健康塗料リボス下塗りオイル[デュブノ]と
カラーステイン[タヤ]を塗装。
天気にも恵まれ、楽しい作業になりました。

[工務店作業場にて塗装]


[我が家、祭りの後…]
週末、息子の友達の誕生パーティーが我が家で開催されてました…
人がワイワイ集まり、家族が楽しそうで良かった。


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何を造っているのでしょうか?

R5.3.20(月)[晴れ]

house-TTTの現場
先日より工事が進んでいる小さいへ部屋が面白い。


↑↑↑
全面にベニヤが張られた部屋。
サウナ???
木の感じが素敵です。


↑↑↑
施工が進み、なにやらテカテカトゲトゲ!

テカテカの正体は、FRP防水。
トゲトゲの正体は、“とんぼ”。
部屋の正体は、浴室。

とんぼ=防水工事で、モルタルを塗るラスを止め付ける金具。

どんな浴室になるか楽しみです。


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窓の位置

R5.3.13(月)[雨]

先日、house-TTTの現場にて、
窓位置が計画通りで嬉しくなりました。

敷地北側に素敵な森のある本物件では、
生活のいろいろ場面を想定し、
窓に切り取られる“森”を考えた。

例えば…
ダイニングテーブル横の大きな窓からは、
ちょっと早く起きた休日の朝、
お気に入りの珈琲を落とし、
朝日が差し込む窓から森を望むのんびり時間…

家族が眠りについた頃、
家の照明を落とし、
薄明かりのフロアランプで一人時間…

とか…

浴室の窓からは、
鳥の声と朝風呂…
蜩(ひぐらし)の声とまだ明るい夕暮れ時に早風呂…
月明かりと静かな夜の入浴…

などなど…

慌ただしく流れていく日々の中、
ひととき、そんな時間が持てたら豊かですね。

↑↑↑
“ゆっくり”時間だけじゃない…
慌ただしいガチャガチャした時間も楽しいですよね。

今まで見たこともないほどの稲妻とか…
ゲリラ豪雨とか…
寝坊した朝とか…
怒ったり、泣いたり、喧嘩ししたり…

“窓”関係ないですね…
家族の時間だから、その時も後で思い出した時も楽しい。

こんな事を想像できる住まいに携われている事に感謝。
M様お声を掛けていただきありがとうござます。

完成までまだまだ…引き続き宜しくお願いいたします。


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屋根工事 house-TTT

R5.2.17(金)[晴れ]

森を望む雨端の住いhouse-TTTでは、
屋根の板金工事が進んでおります。

屋根葺材:ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き

屋根形状が少々異型で施工が難儀との事。
板金屋のKさんいつもありがとうございます。


[玄関部分の寄棟屋根を下から見る]

通常寄棟屋根の隅木は、
90°を45°ずつに分けます。
今回、写真の屋根は、
120°を60°に分け、隅木を設置した屋根になります。

建物の佇まいをよりシンプルに見せようとした結果がこの屋根形状。
職人の皆様に一手間、二手間、三手間…掛けていただき現場が進んでおります。

感謝。


[軒先]

樋無し屋根の先端。
今回2棟目になるこの軒先形状は、意匠性も機能性も良いです。

毎回毎回試行錯誤…いろいろ考え、
多くの職人さんに手間を掛けていただき、
大切に住いを造っております。

M様
外壁板張りの塗料サンプルが届きました。
数日中にお届けしておきます。


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どちらの現場も先張りシート

R5.1.17(火)[晴れ]

昨年末に上棟した”田園に建つ自然光の住いhouse-SA”と
本年に上棟した”森を望む雨端住いhouse-TTT”は、
先に上棟したhouse-SAが一歩先ですが、ほぼほぼ同じ工程で
現場が進み耐力壁の施工が行われています。

当事務所では、毎回耐力壁を以下のように考えております。
外周部の耐力壁は、断熱材の欠損をなるべく少なくするよう耐力面材を施工し、土台まで耐力面材を張り下げる事に一手間掛かる内壁は、耐力面材ではなく、筋交いにて耐力壁を施工するように考えてます。

内部の筋交い施工前に大切な一手間が有り、外周壁に直行して筋交いの取り付く壁には、細くカットした調湿可変気密シートを先張りしておきます。
この先張りシートを施工する事で、後に施工する気密シートを連続させ、
効率良く精度を上げる事ができます。

大切な一手間ですね。


[先張りシート]

house-SA、house-TTTどちらの現場も“先張りシート”が綺麗に施工されてました。


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エアコンの最適効率

R5.1.13(金)[晴れ]

本日、13日の金曜日は、上棟して間もないhouse-TTTへ
最適なエアコンの設置位置と最適効率の再確認に
エアコンに詳しい温熱仲間S氏と現場確認。

恥ずかしながら、今の私に不足しているエアコンの知識…
最大能力は…
消費電力は…
負荷率は…
今は、S氏の力をお借りし、より良い選択をする!

暖房時、冷房時、それぞれエアコンに効率良く働いていただく為、
現場で空間ボリュームを確認し空気の流れを想定し、再検討。
ロジカルに判断できれば良いのですが、泥臭く現場検討…
より良い選択が出来そうな現場確認になりました。

得意分野のコラボは、とても良い事。
不足部分を高いレベルでコラボ出来れば、より良い物が完成する。
お互いの高い部分に敬意を持ち尊重し、より高品質を提供する。
今どきの、これからの物造りの形ではないだろうか。

S氏の経験からの考えは、学びが多く楽しかった。
そして、時折忘れそうになる”快適”は勿論だが、その手段が”省エネ”でなくては意味がない事も再認識した13日の金曜日。

S氏
本日はありがとうございました。
エアコンの知識も含め、より学びの年にします。


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祝上棟 house-TTT

R5.1.10(火)[晴れ]

本日は、森を望む雨端の住いhouse-TTTの棟上げを行いました。

天気に恵まれるも、最高気温6℃の寒い一日、かつ一日を通し強い風の中、
荷揚げ中に時折吹く突風に梁材が、グルングルンに煽られ、敷地裏の畑に竜巻が発生したりと、ヒヤッとする場面もありましたが、怪我無く無事組み上げていただいた大工さん、監督さん、クレーンオペレターさんありがとうございました。

感謝です。

敷地北東側に広がる素敵な森を住まいに取り込むべく、森に向かい配置した住いは、計画通りの”森を望む”窓、道路からの視線回避、ファサードフォルム、意匠面では大変満足な形が確認できました。
“雨端”を楽しむ下屋形状が少々複雑で苦労したようです。
大工のK氏、お手間お掛けしますが宜しくお願いいたします。

“複雑な下屋形状”は、変わった事がしたかった訳ではなく、その逆でシンプルに見せる為に考えた解。
作図も手間を掛けた部分、それを実際に造るのは一苦労な事もわかってます…
わかってますが、意匠的にはそれも必要な事。

出来上がると素敵に見えますが、きっと苦労は見えない事でしょう。
それでも必要だから手間を掛けていただく。
これまた大工のK氏宜しくお願いします。

シンプルに見せるように、図面上の線を1本消す為の納まりって大変なんですよね。
そんなチマチマした事が、意匠には大切な事の一つと考え、これからもチマチマ考えたいと思います。

性能面では、いつも通りの考えに従い難しい事や設備に頼らず、純粋に箱の性能をシンプルに上げます。それが長期に渡り変わらない住いの”解”と、考えています。

house-TTT
耐震等級3
UA値 0.31W/(㎡・K)
C値目標 0.5㎝2/㎡以下(しっかり監理します)

完成は初夏の頃、楽しみです。

M様
上棟おめでとうございます。
お弁当美味しくて、”特盛”全員残さずいただきました。
ありがとうございました。

いっぱい現場に遊びにいらしてくださいね。
引き続き宜しくお願いいたします。


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