筋交いと金物

梅雨明けが待ち遠しい…
うだるような厚さが恋しい…

っと言いつつ暑い夏が来ると
“今日は暑いっ!”とか
“もう無理っ!”などとすぐに絶対!言います。

来週はそんな暑い夏がやって来ますね!夏到来楽しみです…

G2の住まいhouse-K現場監理 
本日は、筋交いや柱梁の構造部材を接合する時に使用する接合補強金物を確認して来ました。

阪神淡路大震災以後の法改正にて構造の仕口や継手に接合金物を使用し、耐震性を向上させることが規定されました。

各部の応力を計算し、それに応じた抵抗力に対し様々な金物を使い分け施工していきます。各柱に金物を指示した図面などを作成し現場に指示。またその図面通り施工できているかの第三者機関の”金物検査”なども行い丈夫な住まいが完成していきます。

第三者機関の検査は、設計者、施工業者と合せ3重チェックになり”うっかりミス”防止になるので重要な工程です。


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祝上棟 万町の住まい

本日、万町の住まいhouse-Tが上棟しました。

南面を通行量の多い交差点。
北面に日光連山を遠くに写す畑がある三角形の敷地に建つコの字型の住まい。
燐棟及び通りからの視界を遮り、心地よい場所を見つけて設計しました。
御家族4人の住まいが新春完成します。


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本気の板塀造ってます。

大規模リノベーション物件house-WT-R第二期工事終盤。
最後の大工程は数寄屋門と板塀制作。大工さんの手刻みにより加工された部材が寸分の狂いもなく組まれ大方、門と塀の形が整いました。
残す工程は約3割。
桧の木構造に一文字瓦と銅板の腰葺き屋根、漆喰の白壁が塗られ完成します。
数寄屋門の中心には、蒸し曲げ加工をし、円をデザインした引戸を建て込みます。
蒸し曲げっ!そんな技術を持つ建具職人さんが居るんです。
また新しい技を手に入れました。


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付加断熱 house-K


G2の住まいhouse-Kでは付加断熱の施工が進んでます。
付加断熱とは、通常柱間に設置される断熱材(充填断熱)の他に、さらに外側に断熱材を設置した断熱工法です。
充填断熱(柱間断熱)では柱や間柱などの木部分が熱橋と言われ、熱を通し易くなりますが、付加断熱を行う事で、熱損失が少なく熱橋の影響が緩和され、より断熱性能を高める事ができます。
G1(断熱性能を表す一つの指標)は、高性能の断熱材を選定し、サッシの断熱グレードを上げる事でおおよそクリア可能ですが、そこからG2に断熱性能を上げるにはこの”付加断熱”がボーダーラインになります。
またコスト的にもこの”付加断熱”がボーダーラインで、可愛く無い値段が出てきます!


〈写真2枚目〉
北面窓はトリプル硝子の窓(YKK/APW430)を採用。
コンセントBOXには、気密性確保の為にバリアーBOX(気密コンセントカバー)を設置します。


断熱材施工も気密性能も全て施工が命!
どんなに高価な断熱材を用いても施工がデタラメではお金の無駄っ!
↑上記ぐらいなら安価な断熱材をキッチリ施工した方がよっぽど性能はUPします。

現場を見ていると思います。
それぞれの”正義”を持った気心知れた職人の集まりがあってこそ”より良い住まい”は完成するのだと。
また、その”正義”は設計者にも当然必要だと自分に言い聞かすっ!
そんな現場が進んでます。

そして改めて思う。
“意匠”と”性能”の両立した住まい。
これからの住まいには益々必要ではないでしょうか。


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着工 解体工事

宇都宮市の住まい。
本日は、今にも降りそうで降らない曇り空の下、解体工事が始まりました。
宇都宮市中心部近くの生活環境には好条件ですが、敷地単位で考えると3方向をアパート囲まれ、採光や景観等、決して好条件とは言えない敷地に工夫し計画した住まいが着工しました。
付加断熱のG2で計画。


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耐力面材 EXハイパー

雨ですね…
梅雨ですから…
この時期の現場はしょっぱい…

休日のしとしと雨は、時間がゆっくりで好きですが…

高根沢町の住まいhouse-Kでは、外部塞ぎの工事が着々と進んでおります。
“もっと地震に強く、火に強く”と書かれた虎の顔が描かれた材料…タイガーEXハイパーと言う商品名の外壁下地用耐力面材。硬質せっこう板に”高防水・高防カビ性能・耐火性・耐震性・高い透湿性能・施工性”を備えた耐力面材。
…言葉を並べるとなんだか完璧じゃんっ!
そうですね…コスパも良いし、今の所、当事務所には完璧な耐力面材ですね。
断熱材が欠損無くしっかり施工できる為、外部廻りの耐震性確保は、筋交い(斜めに入れる木材)ではなく、耐力面材を用いて耐震性能を確保しています。
高防水の材料なので、梅雨時期も助かります。


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伝統的建造物の修理 窓を戻す

江戸時代の土蔵保存修理の現場
約150年前の土蔵修理保存の現場では、左官職人さんによる竹小舞の作業と大工さんによる窓部の施工が進んでます。

解体時に生捕りにしておいた約150年前の創建当時オリジナル開き窓を元の場所へ戻します。

保存修理の現場では、なるべくオリジナル材を残し再使用する事に正義が存在しますが、そこに加え今後の耐用年数も考えオリジナル材再使用の是非を己に問います。
この判断が重要!折角直したのにすぐ壊れるわけにはいきませんので判断に悩みます。
この開き窓は下地が健全だったので再使用の判断としました。

解体時に解った事で、実柱(サネバシラ:窓の丁番を固定するための柱)に書かれた墨文字はこの現場名が納品先として記載されてました…江戸時代にも建具屋さん的な窓廻り部材のみを造る職人…工場的な業者が存在したのかな…(どうなんでしょう???)
建物の事だけでなく時代背景も見えてくる現場です。

写真2枚目
鉢巻(屋根の直下にある壁より斜めに張り出した壁と屋根を繋ぐ部分)の木舞竹が綺麗に完成しました。

藁縄で綺麗に縛られた小舞竹をみて竹や土壁って店舗設計や住宅にも使えるな…ひと味違うグレードの空間が…っと!


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