何を造っているのでしょうか?

R5.3.20(月)[晴れ]

house-TTTの現場
先日より工事が進んでいる小さいへ部屋が面白い。


↑↑↑
全面にベニヤが張られた部屋。
サウナ???
木の感じが素敵です。


↑↑↑
施工が進み、なにやらテカテカトゲトゲ!

テカテカの正体は、FRP防水。
トゲトゲの正体は、“とんぼ”。
部屋の正体は、浴室。

とんぼ=防水工事で、モルタルを塗るラスを止め付ける金具。

どんな浴室になるか楽しみです。


意匠と性能の両立した住まい…
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窓の位置

R5.3.13(月)[雨]

先日、house-TTTの現場にて、
窓位置が計画通りで嬉しくなりました。

敷地北側に素敵な森のある本物件では、
生活のいろいろ場面を想定し、
窓に切り取られる“森”を考えた。

例えば…
ダイニングテーブル横の大きな窓からは、
ちょっと早く起きた休日の朝、
お気に入りの珈琲を落とし、
朝日が差し込む窓から森を望むのんびり時間…

家族が眠りについた頃、
家の照明を落とし、
薄明かりのフロアランプで一人時間…

とか…

浴室の窓からは、
鳥の声と朝風呂…
蜩(ひぐらし)の声とまだ明るい夕暮れ時に早風呂…
月明かりと静かな夜の入浴…

などなど…

慌ただしく流れていく日々の中、
ひととき、そんな時間が持てたら豊かですね。

↑↑↑
“ゆっくり”時間だけじゃない…
慌ただしいガチャガチャした時間も楽しいですよね。

今まで見たこともないほどの稲妻とか…
ゲリラ豪雨とか…
寝坊した朝とか…
怒ったり、泣いたり、喧嘩ししたり…

“窓”関係ないですね…
家族の時間だから、その時も後で思い出した時も楽しい。

こんな事を想像できる住まいに携われている事に感謝。
M様お声を掛けていただきありがとうござます。

完成までまだまだ…引き続き宜しくお願いいたします。


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気密測定 house-SA

R5.3.2(木)[曇り/風強め]

本日、house-SA気密測定

結果 0.3㎝2/m2
気密測定器が、レシートが出ないタイプとの事で、
後日、報告書はいただけるが、本日は写メのみ。

お約束の0.5㎝2/m2以下がクリアでき一安心。

現場監督のO氏
断熱施工のN氏
大工のI氏
ありがとうございました。

本来は、気密測定器の設置窓は、
窓の中で漏気の多い引違い戸を
目張りせず、正確な測定をしたい所でしたが、
このサッシ以外、小さいヨコスベリ窓しかなく、
設置不可との事で、やもう得ず設置。

YKK430(トリプルガラスのサッシ)なので、
それなりの気密性能と考えると、
測定値0.25㎝2/m2より漏気したとしても
0.3㎝2/m2で良しと考える。

上記のようなアクシデント???もあったが、
満足のいく結果になりました。

現場の皆さん引き続き宜しくお願いいたします。


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2188年まで残す…

R5.2.21(火)[晴れ]

今日は、伝建地区でのお仕事
安政5年2月13日建之、土蔵保存修理の現場。

平成29年に調査設計を行い、
平成30年に着工した保存修理工事が、
本年度工事(令和4年度)で一度完了する。

“一度”とは、令和3年に着工した直ぐ隣の土蔵と
下屋等で繋がる為、隣蔵の工事待ちで、
数年後に再び開始するまで、一時完了となるから。

工事用素屋根を含めた足場を解体し、本年度工事が完了する。
真っ白い漆喰壁が綺麗に仕上がりました。


[漆喰影盛と鬼瓦]


[観音開窓]


[鉢巻と水切り]


[簓子下見板張り]

安政5年(1858年)とは、今から165年前の江戸時代。
2023年から165年後は、2188年…
165年後まで残したい…
そんな思い出工事を進めて参りました。

なかなか関われないお仕事…ほんとありがたい…


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屋根工事 house-TTT

R5.2.17(金)[晴れ]

森を望む雨端の住いhouse-TTTでは、
屋根の板金工事が進んでおります。

屋根葺材:ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き

屋根形状が少々異型で施工が難儀との事。
板金屋のKさんいつもありがとうございます。


[玄関部分の寄棟屋根を下から見る]

通常寄棟屋根の隅木は、
90°を45°ずつに分けます。
今回、写真の屋根は、
120°を60°に分け、隅木を設置した屋根になります。

建物の佇まいをよりシンプルに見せようとした結果がこの屋根形状。
職人の皆様に一手間、二手間、三手間…掛けていただき現場が進んでおります。

感謝。


[軒先]

樋無し屋根の先端。
今回2棟目になるこの軒先形状は、意匠性も機能性も良いです。

毎回毎回試行錯誤…いろいろ考え、
多くの職人さんに手間を掛けていただき、
大切に住いを造っております。

M様
外壁板張りの塗料サンプルが届きました。
数日中にお届けしておきます。


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house-SA 気密工事

R5.2.14(火)[晴れ]

本日の現場監理は、気密工事が進行しているhouse-SAの現場。

ドイツの部品メーカーWURTH[ウルト]社製、気密シートと気密テープを使用し工事が進んでおります。

他の商品と比べるとお高いシートとテープですが、機能的には間違いない材料。
工事中の今しか出来ない大切な部分と考えると、譲るわけにはいかず選定してます。

住いづくりには、目に見える材料だけではなく、お金をかけても見えなくなってしまう材料がいっぱい有り、住いを造り上げて行きます。
長い年月、変わらない住環境を保つには大切な材料です。

気密シート:ウートップSDヴァリオツヴァイ
気密テープ:ユラソール


[2階の窓]

[壁 断熱材]
今回、壁の充填断熱材に採用したイゾベールコンフォート33
熱伝導率0.033W/m・k

世の中の省エネ意識が高まると、より良い商品へのニーズが増え、
各メーカー高性能商品の開発が進み、結果良い商品が作られます。
省エネ的には良い時代の波が来ているように思います。


[1階の屋根が低い部分]

外観のプロポーションを考えるとあまり高い佇まいにしたくない!
意匠的にどうしても攻めた高さになる事も有る。

気密シートが連続せず、気密の施工性から考えるとNGですが、佇まいを考えると譲れない時も有る。
それを承知の上で設計する事もたまに有る…

たまに…

そんな時に苦労するのは、施工してくださる職人さん。
今回も断熱工事のNさんとSさんにお手間を掛けていただき完璧に仕上げていただきました。

いつもありがとうございます。
そしてごめんなさい。

この後、シートジョイント部分を押さえつけながら天井下地を作ります。


[南面外観]


[外壁のサンプル]
何枚かサンプルをつくっていただき、実際の現場にて、
施主様と相談し決定しました。

仕上りが楽しみです。


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断熱工事開始

R5.1.30(月)[晴れ]

本日より本格的に断熱工事が始まりましたhouse-SA。
断熱施工は、いつも頼りのN氏!
今物件も宜しくお願いします。

今回の屋根断熱方法は、コストを考えながら防風層をいかに確保するかを考え、いつもとちょっと違った試みをしております。
他の方じゃ多分無理、N氏施工だから試した方法で、
精度と結果は心配しておりませんが、
手間が省けるか否かちょっと心配。

面倒お掛けしますが宜しくお願いします。


[2階の窓]
防露壁を造る為、サッシ取付前に気密シートを先張り。


[造作キッチン用墨出し]
現場監督のO氏が床下地コンパネに造作キッチンの位置を出してくれました。
この位置を目安に電気の配線や排水給水管施工します。


別件レポート

先日の10年に1度の大寒波の日(何日??)

我が家のリビング自然室温。
夜、暖房を消して就寝し、朝の室温。
外気温-4℃で室温18.2℃

私の体感は、“暖かくはないが、寒くない”でした。
足りません…是非もっと断熱性能を上げましょう。



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どちらの現場も先張りシート

R5.1.17(火)[晴れ]

昨年末に上棟した”田園に建つ自然光の住いhouse-SA”と
本年に上棟した”森を望む雨端住いhouse-TTT”は、
先に上棟したhouse-SAが一歩先ですが、ほぼほぼ同じ工程で
現場が進み耐力壁の施工が行われています。

当事務所では、毎回耐力壁を以下のように考えております。
外周部の耐力壁は、断熱材の欠損をなるべく少なくするよう耐力面材を施工し、土台まで耐力面材を張り下げる事に一手間掛かる内壁は、耐力面材ではなく、筋交いにて耐力壁を施工するように考えてます。

内部の筋交い施工前に大切な一手間が有り、外周壁に直行して筋交いの取り付く壁には、細くカットした調湿可変気密シートを先張りしておきます。
この先張りシートを施工する事で、後に施工する気密シートを連続させ、
効率良く精度を上げる事ができます。

大切な一手間ですね。


[先張りシート]

house-SA、house-TTTどちらの現場も“先張りシート”が綺麗に施工されてました。


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エアコンの最適効率

R5.1.13(金)[晴れ]

本日、13日の金曜日は、上棟して間もないhouse-TTTへ
最適なエアコンの設置位置と最適効率の再確認に
エアコンに詳しい温熱仲間S氏と現場確認。

恥ずかしながら、今の私に不足しているエアコンの知識…
最大能力は…
消費電力は…
負荷率は…
今は、S氏の力をお借りし、より良い選択をする!

暖房時、冷房時、それぞれエアコンに効率良く働いていただく為、
現場で空間ボリュームを確認し空気の流れを想定し、再検討。
ロジカルに判断できれば良いのですが、泥臭く現場検討…
より良い選択が出来そうな現場確認になりました。

得意分野のコラボは、とても良い事。
不足部分を高いレベルでコラボ出来れば、より良い物が完成する。
お互いの高い部分に敬意を持ち尊重し、より高品質を提供する。
今どきの、これからの物造りの形ではないだろうか。

S氏の経験からの考えは、学びが多く楽しかった。
そして、時折忘れそうになる”快適”は勿論だが、その手段が”省エネ”でなくては意味がない事も再認識した13日の金曜日。

S氏
本日はありがとうございました。
エアコンの知識も含め、より学びの年にします。


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祝上棟 house-TTT

R5.1.10(火)[晴れ]

本日は、森を望む雨端の住いhouse-TTTの棟上げを行いました。

天気に恵まれるも、最高気温6℃の寒い一日、かつ一日を通し強い風の中、
荷揚げ中に時折吹く突風に梁材が、グルングルンに煽られ、敷地裏の畑に竜巻が発生したりと、ヒヤッとする場面もありましたが、怪我無く無事組み上げていただいた大工さん、監督さん、クレーンオペレターさんありがとうございました。

感謝です。

敷地北東側に広がる素敵な森を住まいに取り込むべく、森に向かい配置した住いは、計画通りの”森を望む”窓、道路からの視線回避、ファサードフォルム、意匠面では大変満足な形が確認できました。
“雨端”を楽しむ下屋形状が少々複雑で苦労したようです。
大工のK氏、お手間お掛けしますが宜しくお願いいたします。

“複雑な下屋形状”は、変わった事がしたかった訳ではなく、その逆でシンプルに見せる為に考えた解。
作図も手間を掛けた部分、それを実際に造るのは一苦労な事もわかってます…
わかってますが、意匠的にはそれも必要な事。

出来上がると素敵に見えますが、きっと苦労は見えない事でしょう。
それでも必要だから手間を掛けていただく。
これまた大工のK氏宜しくお願いします。

シンプルに見せるように、図面上の線を1本消す為の納まりって大変なんですよね。
そんなチマチマした事が、意匠には大切な事の一つと考え、これからもチマチマ考えたいと思います。

性能面では、いつも通りの考えに従い難しい事や設備に頼らず、純粋に箱の性能をシンプルに上げます。それが長期に渡り変わらない住いの”解”と、考えています。

house-TTT
耐震等級3
UA値 0.31W/(㎡・K)
C値目標 0.5㎝2/㎡以下(しっかり監理します)

完成は初夏の頃、楽しみです。

M様
上棟おめでとうございます。
お弁当美味しくて、”特盛”全員残さずいただきました。
ありがとうございました。

いっぱい現場に遊びにいらしてくださいね。
引き続き宜しくお願いいたします。


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