調査と基礎工事完了

 本日は、監理物件の基礎工事完了の確認と新物件の調査の為に栃木市伝統的建造物保存地区“嘉右衛門町”へ行って参りました。

写真2枚目
昨年度より4年計画で着工しました江戸時代の土蔵は基礎工事が完了しました。R2年始上棟に向けの準備完了です。
 
写真1枚目
新物件の調査。
やはり江戸時代の建物で、現況の破損状況を確認記録することは勿論ですが、創建より150年以上の歴史の中でどのように改修が行われ、時代背景と共に間取り等が変わって来たのか調査します。文献、聞き取り、建物や敷地の痕跡調査を元に創建当時の建物を読み取り修理設計をして行きます。もしかして現存している建物とは全然違うなんて事も…長い現場のスタートです。


design+inshulation+passive design
http:souemon.net

 

築160年の土蔵修理現場

伝統的建造物に指定されている築160年の土蔵修理現場では、屋根付きの足場が掛けられました。本現場は、3年掛かりで、調査しながら解体し修理工事を行っていくので、建物本来の屋根が無い状態が1年以上続きます。そんな屋根の無い状態でも建物を雨から守るために仮屋根を設けました。160年もの長い間、雨風に侵食された土塗り漆喰仕上げの壁は崩落し、下地の木舞竹が現れてしまい中の柱梁も腐朽したり蟻害に侵されている状態です。なるべくオリジナルの材料を活かし修理していく事が求められる為、日々修理方法を悩みながら現場監理を進めております。古い物を未来へ残して行く事は、とてもエネルギーが必要な事だと改めて気付かされている現場です。先人達の技術を勉強出来るすごい現場です!学んだ土壁、住宅でも使えたら素敵な空間になりますね。
土蔵:火災に備えて外壁を土で塗り硬め、漆喰などで仕上げた蔵。5.46m×3.64mで2階建て、切妻瓦葺きの屋根のものが多く現存している日本古来の倉庫。


design+inshulation+passive design
http://souemon.net