写真が出来ました!house-ST-C

意匠と性能とパッシブデザインの住まい

8月に完成したヴィンテージ歯科医院のコンバージョン物件
house-ST-C の写真が完成しました。

約90年前よりこの場所で佇んできたこの建物は、街の歴史であり風景の一部で、後世に残して行くべき歴史的価値を持つ建物でした。

先人達の残した技術や趣をなるべくそのままに、断熱性、耐震性、太陽光のあり方、風の通り道などを快適な空間にすべく改善する工事を行いました。

趣を残したまま住環境を整えた現代性能を持つヴィンテージハウスの写真が完成しました。


〈玄関〉
以前は歯科医院のエントランス部分でした。
玄関に入ると趣ある書斎を介して北側まで景色が抜ける計画としました。


〈LDK〉
必要の無い間仕切り壁を撤去し、使い勝手の良いLDKにしました。素敵な天井や収納、照明は残し以前の趣をなるべく残すよう心がけました。


〈キッチン・ダイニング〉
ステンドグラスは残したまま、断熱性能を考慮した木製窓を新規作成しました。


〈書斎〉
診療室に使用していた部屋を書斎にしました。
内部空間の中で、以前の趣を残すことに一番拘った部屋です!


〈縁側と階段〉
風の通り道と空間の抜け具合を大切にした空間です。


〈2階の廊下〉
なんとも言えないスっとした和の空間!
素敵過ぎますっ!


〈縁側〉
濡れ縁と薄く深い軒を持つ縁側!
ポカポカ陽気の縁側も良いですが、雨樋を持たない軒から落ちる雨越しに見える景色も良いものです。
改めて写真を見て、とても素敵な空間が完成したなと嬉しくなりました。このような歴史的価値のある素敵な工事に携わらせていただけたこと、私に仕事を依頼してくださった施主様に感謝しております。
S様夫妻ありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。

また今回も素敵な出会いができました(^^)

ちょっと話変わりまして!
時代でしょうか…
新築と同じような金額のリノベーションの仕事を頂ける機会が増えてきたこの頃、新しいクライアントさんなどから “リノベーション” と “新築” どちらが良いですかと聞かれることがあります。

その時の私の答えは、その建物に思入れや、新築に出来ない理由がなければリノベーションやコンバージョンに拘ることは無いと思います!と答えます。

その理由は、工事金額です。
私がリノベーションやコンバージョンの仕事をさせていただく時に心がけていることは、空間や意匠性に拘りつつ、住環境性能や耐震性を向上させることに努力いたします。このような工事を行おうとすると、柱と屋根のみを残した状態まで解体することが多くなりますので、新築と同じような金額の工事費になってくるからです。

その建物に思入れや、新築に出来ない理由がなければ断然新築の方が色々なことの自由度が増えますので、このような答え方をさせていただいております。

もちろん部分改修などは別の話になります。あくまで “リノベーション” と “新築” を悩まれている方への私なりの答えです。

撮影:asterisk studio
↓↓↓
http://asterisk.studio/index.php


design+inshulation+passive design
栃木県宇都宮市設計事務所
創右衛門一級建築士事務所
http://souemon.net

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